Re: ミステリーです!


投稿者 ボマー 日時 1999 年 12 月 08 日 22:45:54:

回答先: ミステリーです! 投稿者 はじめ 日時 1999 年 12 月 08 日 16:26:13:

いらっしゃいませ(^-^)>はじめさん

 そうですね,考えやすい可能性としては

1.加齢
2.糖尿病の進行
3.(少しではありますが)食事量の多少

でしょうか.
1.は仕方ないとして2.も仕方ないと云えば仕方ないのです.膵機能をなんとか食事療法
や運動療法等の努力で保とうとしていてもある1線を越すと支えきれなくなり血糖を良好に
コントロール出来なくなります.糖尿病が発症した時点で膵残存機能は20〜30%と云われて
いますから,残りを保つのはやはり大変な事なのです.幾ら頑張って普段気を付けていても
IDDM化される方はいらっしゃいます.勿論食事療法,運動療法をされていない方の進行は早
く合併症も強くなります.又食事量の必要以上の制限は禁物です.必ず最低ラインは摂って
下さいね.それでも進行するのを食い止める為に薬物療法がある訳で,いたずらに薬をのむ
事やインスリンを打つことを引き延ばしてはいけません.以前こうすれば良かったから今度
も大丈夫だろうと考えがちですが必ずしもそうとは限りません.
本当にこの方に薬物療法が必要なのかどうか,そのあたりも私たちの重要な仕事のひとつで
す.
3.ですが,過食と極端な食事制限を何回も繰り返すと膵臓が疲弊して段階的に糖尿病は悪
化します.でもはじめさんの場合はそこまでの上下はないようですからこの可能性は少なそ
うですね.
 と云う訳で残念ながら食事療法,運動療法を正確にしていても進行する事はありえます.
大体HbA1cが7.0%を越すと薬物療法を考えなければいけません.空腹時血糖で140〜160mg/
dl程度でしょうか.導入薬は人によって違います.

>>急激に食事を減らしたりすると膵臓もその食事にあわせインシュリンの
>>出かたが悪くなるなんてことはないでしょうか(笑)。

食事量が少ないと勿論インスリン分泌はそれに合わせて少なくなりますが,それは膵臓のイ
ンスリン分泌の力が弱くなるのとは関係有りません.それよりも食事療法を極端にしたその
後の過食が膵臓にダメージを与えていると考えて頂ければ良いかと思います.
 文面を読ませて頂いてなかなか糖尿と上手につき合っておられると思いますが,自己管理
をやっておられてもコントロール不良になられたならばどこかで薬物療法へのふんぎりを付
けなければならないかもしれません.ここで申し上げたいのは,余りに引っ張りすぎてだら
だらとコントロールが悪いよりも上手く薬物療法に切り替えてコントロールを良くした方が
先での合併症には断然有利だと云う事です.しかしまだ様子を見ていい段階だと思います.

では(^-^)/



フォローアップ: