Re: 教えてください。


投稿者 ボマー 日時 1998 年 12 月 09 日 23:26:47:

回答先: 教えてください。 投稿者 ぷりんまん 日時 1998 年 12 月 09 日 00:36:33:

 まずは御結婚されるとのこと,おめでとうございます(^-^)
さて,パートナーになろうとされている方が糖尿病との事ですが,本題に入
る前にその方は大変真摯な方であると想像出来ます.何故なら,中々結婚す
る前に糖尿病であると打ち明ける人が少ないからです.
 それは勿論世間の疾病に対する偏見によるものからです.糖尿病である事
がハンデのように捉える人が多いのは悲しむべき事ですが事実です.
糖尿病は血糖コントロールさえうまく保たれるのなら何も心配する事はなく,
全く問題なく結婚生活を送れるでしょう.その為には些かの知識を得ておく
事は必要な事です.

 それでは本題に入りますが,まず糖尿病には2つのタイプがあるのはご存
知でしょうか.
#1.インスリン依存性糖尿病(治療に必ずインスリン注射が必要なタイプ)
#2.インスリン非依存性糖尿病(治療に必ずしもインスリン注射が必要で
はないタイプ)

一般に若年性の糖尿病は#1.のタイプが多く合併症も多いのが特徴です.
即ち,#1.の方が治療が困難なのが実際です.
よく世間で中年になって糖尿が出てきた,と云われるのは#2.が殆どです.
いずれにせよ,食事療法,運動療法は必須ですので食事を作る人(どちらが
食事担当になられるのかは知りませんが)もその知識が必要になります.
又,遺伝性が濃いのは#2.の方です.
両親とも糖尿病の子供は,やはり糖尿病の発症率が高くなります.
主に心配されているのはこのあたりでしょうか?
しかし,現在のところ完全な形ではその因果関係が究明されてはいません.

 もし,やる事が少し多いとすればやはり食事管理でしょう.しかし,糖尿
病食はよく云われるようにそれ自身が健康食であり何も特別なものではあり
ません.そう,家族全部がその食事をとられるとすれば少なくとも“生活習
慣病”と呼ばれる高血圧や高脂血症から遠ざかることが出来ます.
 又,食べていけないものはなにひとつありません.要は程度の問題です.
それに関しては糖尿病食の勉強をすれば自ずから判ってこられると思います.
又,糖尿病用の食品交換表を使うと意外な程簡単なものです.

 全く白紙で糖尿病の方に臨まれるのですから御心配は色々あるでしょう.
でも知識を手に入れる事によって不安は解消されるます.先ずは色々勉強し
てみて下さい.一番いいのは一緒に糖尿病教室を受けられ,栄養指導を受け
られる事でしょう.こことリンクしている京大のホームページも覗いてみて
下さい.役立つコンテンツがぎっしり詰まっています.
 その上で具体的な疑問があればどんどん質問して頂ければいいです.勿論
主治医も持っておられるでしょうから疑問はぶつけるべきでしょう.
 不安の原因は糖尿病と云う本当の姿を知らないことにあるわけです.

健闘をお祈りします(^-^)
具体的に御質問があれば,又いつでもお気楽にどうぞ!



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