Re: 入院しない方法について


投稿者 翠 日時 19100 年 2 月 05 日 06:16:52:

回答先: 入院しない方法について 投稿者 TOMTOM 日時 19100 年 2 月 02 日 07:11:17:

入院しないで、血糖コントロールできるのが一番ですが、母はそれで取り返しのつかない失敗をしてしまいました。「糖尿病」と診断された当時、「薬を使わずに食事で」と言われました。その言葉は、家族にとっては「自分でコントロールするために、いろいろ勉強して、気を引き締めてなくては」だったのですが、当の本人の母にしてみると「まだ私は大丈夫。大したこと無い」だったのだと、今にして振り返ってみればそのような両者の受け止め方の違いが起きてしまったように思えます。その「違い」が悔やまれると言えば、そうかも知れません。今は過去をあれこれ思いわずらわずに、前進することを考えていますが。
どのような方法があって入院せずに治療できるのか詳しいことは知りませんが、FKさんのお話の「教育入院」を活用されるのがやはり一番いいように思えます。どんどんひどくなるばかりの母にも再三「教育入院」を勧めたが、その頃になると恐怖感でも芽生えていたのでしょうか。父の推測では「食べられなくなるのが一番嫌だったのだろう」とのこと。つまり、今の生活を手放したくない気持ちが強まってしまったのだろう、と。どう家族が言っても、まったく行く気になりませんでした。
母の実妹の夫は母より血糖値が高く、それもかなり前からの発症なのですが、自己コントロールがうまく行かないと自分で進んで何度も教育入院するので、母のように合併症で深刻な事態になることがありません。
今母は、ようやく事態の深刻さに気がつき、病院食を口にしながら、これまで自分の食べていたものがどれほど濃かったのか、自分では食べ過ぎていないつもりで自信たっぷりだったけれど、(これで何度家族喧嘩になったことか)、実は横着していたことを悟り始めています。ようやくぽつぽつと自己反省の言葉が母の口から漏れるようになりました。
今母のお隣のベッドには、食事療法の余り必要でないか、ご本人が頓着していないのかはわかりませんが、お見舞いのお孫さん(幼児)と一緒にいろいろとお口にされるらしく、病院食以外のものを厳重に禁じられている母にはそれが少々たまらないようです。その方のことを「食いしん坊」のように陰口をたたきます。それは「羨ましい」自分の気持ちを認めない反動だろうと察していますが、病院に居てすらこうなのですから、ましたや日常生活の場では,なお更誘惑に打ち勝つ意志の強さが要求されるでしょう。母はそれに失敗したのです。
知人友人に合併症で苦しんでいた人たちを多く見知っていたはずの母でしたのに、それでも「自分はそうならない」と人は思うものですよね。
ご自分で血糖値を測定する器具があるようですので、それを使いながらでも、ご自宅でコントロール可能かも知れませんが、自分の気持ちが緩まないように糖尿病教室あるいは短期の教育入院などのシステムをその都度ご利用になるとよいかと思います。
母が退院ののちには、父が病人食を三度三度作るのは困難なので、低カロリーの配食サービスやホームヘルパーによる食事作りの利用を社会福祉協議会の職員さんと相談して検討中です。私自身も病院の売店で「糖尿病治療のための外食コントロールブック」を購入しました。また、糖尿病用のおやつが作れるようにレシピを集めているところです。お菓子好きだった母ですので、甘いもの一切だめはやはり辛いだろう思います。許される範囲内で「楽しいこと」「嬉しいこと」を与えたいと思います。食への楽しみは、人間の根源的なものとも言えますものね。
今また新たな親子・夫婦の道がスタートされようとしている我が家です。それを思うと、「まんざら悪いことばかりでもなかったな。かえって来る所まで来てしまってよかったのかな」と今回のことを思えるようになりました。


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