投稿者 ボマー 日時 1999 年 6 月 01 日 22:58:45:
回答先: 入院 投稿者 前野雅彦 日時 1999 年 6 月 01 日 21:29:31:
いらっしゃいませ＆お世話になっております(^-^)＞前野様
身長や体脂肪が書いてないので何とも云えませんが，肥満体と云う事で話を進めさせて
頂きます．即ち主治医は，脂肪を落とすことにより御自身のインスリンの効果が高まる
と云うことと脂肪が多いとインスリン注射の効果が落ちる(インスリン抵抗性が増す）
と云う理由で減量を勧められたのだと思います．実際肥満のままで治療を続けていても
どんどんインスリンの必要性が増すばかりです．Ｃ-ペプタイドは70.2と良い値なので
インスリン抵抗性を落として行くのが一番いい方法でしょう．
勿論一番いいのは肥満の解消です．
そこで心配しておられる１日800Kcalですが，入院の上であれば問題はありません．
超低カロリー食療法(very low calorie diet＝VLCD)は御存知でしょうか？一般には
高度肥満に用いられる規格食（フォーミュラーダイエット）を使用した１日420kcal
の減量法です．これだけ総カロリーを減らすと危険なので，必須アミノ酸，糖質，電
解質，ビタミンの必要量を満たした規格食を使用する訳です．VLCDは薬物治療中の
糖尿病の方には禁忌となっておりますので，ギリギリの所で800kcalとされたのでは？
おそらく１日800との事ですので，規格食は使わず病院の食事療法でそれに近い内容
のものになるでしょう（蛋白は余り減らさず糖質，脂質を最低限にと云ったような）
矢張り一度ちゃんと標準体重に落とすべきだと思いますので今回の入院は有効に利用
して下さい．かなりインスリンが減らせられると思います．もしかしたら経口剤でも
いけるかも…いや，Ｃ-ペプタイドがそれだけあるのですから運動療法を組み合わせれ
ばdrug free（薬なし）の可能性も…但し今が肥満の場合ですよ(^-^;
外来でやる場合は危険が伴うのでおっしゃるとおり1,000〜1,200kcalが必要です．
チャンスがあれば，又経過御報告下さいね．
体重が自分の意志でどんどん落ちていくのはある面楽しいですよ．