Re: BG剤の「禁忌」;高齢者に関する考え


投稿者 ボマー 日時 19100 年 10 月 06 日 15:27:19:

回答先: BG剤の「禁忌」;高齢者に関する考え 投稿者 ゆう 日時 19100 年 10 月 04 日 23:17:16:

禁忌と書いてあってもふたつあると思うのです.
例えばその薬剤にアレルギーがある患者さんなんかは絶対禁忌ですよね.喘息患者さんに対するβブロッカーの投与なんかも
そうだと思います.後は相対的禁忌とも云うべき,状況によってはその患者さんに対するメリットが危険性を上回るが出来れ
ば投与は避けたほうがいい…と云った感じのものです.法的にどうかは知りませんが,もしこれで患者さんが重篤な副作用を
おこされれば問題にはなるでしょう.但し高齢者の取り方が問題です.確かに乳酸アシドーシスをおこしやすい状態の方の中
に高齢者と書いてありますが,体力等は個々により非常な差がありやはりメルビン等を使用した方がメリットのある場合もあ
ると思います.医師の裁量権と云うのはその辺りの匙加減にかかって来ると思うので一概に否定するのはどうかと思います.

但し!最近病院等で用量の10倍投与等のミスがよく報道されていますよね.まあ散と末等の間違いや思い込みでおこってい
ると思うのですが(それを避ける為最近はなるべく錠剤処方しています),そう云うチェックの為にも処方者への問い合わせ
は絶対必要だと思うのです.
又,いきなり添付文書にそう書いてあるからと云って禁忌です!と云うのはお互いの気分も良くありませんし,普段から医師
部と薬剤部のコミュニケーションをしっかり取っておくべきでしょう.こう云う場合どうするか?と云ったような事をミーテ
ィングしておく訳ですね.
もし問題が起きればそれは病院の責任となり,管理者である院長の責任は逃れえないでしょう.

あと一つ現在見難い添付文書が問題になっています.何でもかんでも一例報告のあるものまで“まれな”副作用の欄に書いて
あるのでもはやどれが本当に危険なものか判りにくい状況になっています.製薬会社の免責,またそれでよしとする厚生省の
医師にも大きな問題がある事をあげておきます.
医師のあってはならないポカミスをチェックする為にも今後もゆうさんは頑張れられればいいと思いますが,それを防止する
のはシステムでありそれを決定する院長や薬剤部長にも問題提起されれば如何でしょうか.絶対敵対してはなりません.誰の
得にもなりませんよ.

ちなみに私はビグアナイド剤は使用しませんが必要とあれば処方するかも知れませんし,しないかも知れません.

ここのBBSの趣旨とはちょっと違う話でしたが,皆さまにビグアナイド剤の事を知って頂く為にお答えしました(^o^)


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